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鬼神社

 
「岩木山と製鉄、製鉄と鬼」の巻
 
 
 
 
 
岩木山の麓  
 

 
 
 
 
青森県弘前市鬼沢 「鬼神社」
 
 
 

 

 

 

 
神社配殿には農耕具(鉄の農耕具)が奉納されている
 
 
弘前市鬼沢には「鬼伝説」があり、鬼と農耕具に縁があるようだ
 
 
鬼伝説
 
「昔、この辺りはやせた荒地で作物の実りはきわめて悪かった。そこへ岩木山の赤倉から下りて来たという鬼が現れ、せっせとこの荒地を耕し始めた。村人達はこれを見て、ただの鬼ではないと思い、開墾の困難と農業用水の必要を鬼に訴えた。すると鬼は、それでは力を貸そうと言ったきり姿を消してしまった。翌朝になって、村人達が行ってみると荒地には一筋の水の流れが勢いよくほとばしっているではないか。村人達は、早速その水を水田に引き、以後その水は干ばつの時も決して枯れることはな
かったという。村人達は非常に喜んで、鬼に感謝するため、神社を建立して「鬼神社」と名づけ、村の名前も『鬼沢』としたという。」
 
 
 
 
 
更にこの地方には巌鬼山(岩木山)神社があり、製鉄にまつわる伝説があります
 

 「昔、鬼神太夫(鬼)と呼ぶ剛力の刀鍛冶がいました。桂山の刀鍛冶長者の娘を愛して、娘をくれるようにと申し込んだ。困った長者は一策を案じ、一晩のうちに拾腰(本)の刀を鍛えたら娘をやると約束した。すると、鬼神太夫は一晩のうちに全部刀
を鍛えて持って来たが、長者が一本隠してしまった。それで、鬼は刀が一本足りず、娘を貰えずあきらめて、「十腰無い、十腰無い」と言いながら寂しく去っていった。
 それで、以後この地を『十腰無い』から十腰内となったという。」この鬼の打った刀の一本が今も巌鬼山神社に祭られているといわれています」
 
 

 
 
製鉄に携わる鍛冶衆と鬼との関係、出雲.越と津軽の交流、鉄の流通ルート・・・
 
津軽は奥が深い
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